中堅介護職の目標設定の方法と具体例

ほとんどの介護事業所では、半期ごとに賞与、昇格、昇給に対する査定の面談や面接がある。時期の目標を提出するように言われたら、勤務3年以上10年未満の中堅介護職員、特に主任やリーダーの立場にある人は、どのような目標を設定すれば良いのだろうか。
中堅介護職は部下や後輩ができ、3年未満の新人の頃とはポジションが違う。よって、目標設定も、現在の自分の立場にあったものにする必要がある。つまり、介護の知識や技術は身についていることが前提で、加えてマネジメントの目標設定が必要になる。介護業務の面での目標設定ならば、「利用者様の身体的・感情的変化にいち早く気づく」「個別ケアの実践」「利用者様と円滑なコミュニケーションをはかる」あるいは「危機予測し、問題が発生しても適切に対処する」などを挙げることができるだろう。

一定の経験を積んできた中堅介護職は、日常業務をこなせるゆえに業務優先になりがちだ。利用者とのコミュニケーション量が減少したり、利用者目線の視点が欠如しやすい時期でもあるので、その点を忘れないようにして気がけておきたいものだ。
付帯業務の面でも、目標を設定することが望ましい。例えば「部下や後輩を育成する」「他のスタッフのストレスケアを行う」あるいは「上司と部下のパイプ役になる」などを目標に設定するのもおすすめである。新人の間はインプットだけすれば良いが、中堅になると人に教えるというアウトプットが求められるので意識しておこう。マネジメント力は中堅介護職のキャリアアップに欠かせない目標なので、ぜひ掲げたいものだ。